イギリスのMinshull & Latimerというシルバースミスで製作された小さなトレイ。ロカイユ(貝)のモチーフを基調にオーバル型のウインドウになっています。
下には3点の猫足が付いており、平面に置くと絶妙な傾斜となっています。恐らく何かほかのものと組み合わせて使う専用のトレイなのかなと思うのですが、詳細は不明です。
サイズ的にぴったりだったのが、ティースプーン。乗せると丁度良く収まり、かつハンドルも浮くのでスプーンレストとして使用するのも良いかもしれません。
もしくはティーストレーナーのレスト。あるいは同じタイプのトレイを何枚か組み合わせて、ボンボン用のお皿として使ったのかも・・?
想像は尽きませんがともかく上質なスターリングシルバーであり、見事なエンボスやハンドエングレーヴィングに圧倒される仕上がりです。
表面にライオンとエンブレム、そして四角い枠に入ったLの刻印があります。これはスターリングシルバー(=ライオン)、チェスターでの製造(=エンブレム)、1894年の製造(=L)であることを示しています。
およそ130年前に製造されたこの美しいシルバー製品も、古く定められたこの刻印がある事で私たちに自分が何者であるかを伝えてくれる手掛かりとなっています。
アンティーク品のため、経年による細かな傷などはございますが、全体的に状態はとてもキレイで、美しい輝きは今尚も健在です。
ロカイユが美しい小さなトレイ。ピアスやリングなどアクセサリーの保管に丁度良い大きさで、置くだけでまるで額装したような雰囲気に。
傾斜があるつくりです。
見事なまでのブライトカットエングレーヴィング。
刻印はスターリングシルバー(=ライオン)、チェスターでの製造(=エンブレム)、1894年の製造(=L)であることを示しています。。
小さなサイズ感のご参考に。
裏面。
【アンティークシルバーテーブルウェアのお手入れ方法】
銀器は手入れが難しいというイメージがありますが、実は毎日のように使っていれば、 特別な手入れは必要なく、使用した後は薄めた中性洗剤液と柔らかなスポンジで普通に洗えばOK。
ただ、たまにしか使わないものなどが黒ずんでしまった場合 は専用のシルバー磨き剤で磨いてください。
表面の酸化が原因なので磨けば綺麗になります。
