西洋アンティークの用語辞典 キーワード集 (50音順)

アンティークの用語辞典 イギリスアンティーク
アンティーク用語辞典・キーワード集

アーコールチェア(ERCOL社)

家具デザイナー、ルシアン・アーコラー二―が1920年に創業したイギリスの老舗家具メーカー、ERCOL(アーコル)社が今も作り続けている名作チェア。伝統的な英国様式でクラシカルなデザインのウィンザーチェアを現代的でスタイリッシュなデザインに昇華したシリーズは現代でも根強い人気があります。
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アーツ・アンド・クラフツ運動

19世紀末にかけて英国とアメリカ合衆国で根付いた運動。家具やテキスタイル・陶磁器・ガラス製品を手工業することで、中世の職人たちの技術を復興させようとしました。美術評論家ジョン・ラスキンと、デザイナーウィリアム・モリスが中心となって広がりました。


アール・デコ様式

アールデコ(Art Deco)は、20世紀初頭から中期にかけてヨーロッパやアメリカで流行した美術・デザインのスタイルです。 その魅力は、洗練されたデザインと近代的な材料の使用モダンなしたモダンなエスプリが融合した点にあります。
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アール・ヌーヴォー様式

アール・ヌーヴォーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてフランス、ベルギーを中心にヨーロッパで起こった芸術運動。フランス語で「新しい(Nouveau)芸術(Art)」を意味します。建築物、家具、食器などの工芸品、さらには商業用ポスターなどのグラフィックデザインを「芸術」にまで高めました。
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アンリ2世様式

アンリ2世様式とは、16世紀後半からのアンリ2世の統治期のフランスで流行した装飾様式でゴシック様式の建築美術を感じさせるデザインです。何連にも連なった飾り柱が特徴的。


ヴィクトリアン様式

英国特有のスタイルであるヴィクトリアン様式とは、ハノーバー朝・ヴィクトリア女王(在位1837-1901)時代の建築・美術・工芸様式 のこと。さまざまな過去のデザインがリバイバルし、自由に組み合わされた時代。上流階級だけではなく一般家庭向けの家具や日用品にも様々な装飾様式が取り入れられ、発展していきました。
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エドワーディアン様式

エドワーディアン様式

ヴィクトリア女王の次に王位についたエドワード7世の時代、1901年から1915年頃の流行家具の様式を指します。 エドワ―ド7世はヴィクトリア女王の長男です。ィクトリア女王の跡を継ぎ、1901年に英国国王として即位しました。 現在、市場で入手できる一般的なアンティーク家具の多くは、この時代に作られたものです。
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カブリオールレッグ

カブリオールレッグ

一般的には猫脚と呼ばれるもので動物の脚をモチーフにした曲線的な家具の脚のデザイン。その起源は古代中国から来ていて、クロウ&ボールと呼ばれる龍の爪が珠を掴んでいる様子がモチーフになっています。
クロウ&ボールから進化したライオンの足がモチーフになったものや、18世紀初頭イギリスのアン女王の時代に流行したパッドフットと呼ばれるコロンとしたシェイプ、18世紀フランスロココの時代に流行した ヤギの足をモチーフにしたフレンチカブリオールなどが代表的なデザインとなっています。


キングスパターン

キングスパターン

19世紀初頭に誕生したと言われるイギリスのカトラリーを代表するデザイン。 現在も王室で使われている由緒ある伝統的なデザインで、柄のトップに大きく入ったシンメトリーのシェル模様のデザインが特徴。
ちなみに正式なキングスパターンのスプーンには、つぼと呼ばれるすくう部分の裏側の根元にも貝殻模様が入っているそうです。
一見デザインが近いクイーンズパターンと呼ばれるものもあり、シェルの上に珠が付いているものがクイーンズパターンとなります。
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ボーンチャイナ

ボーンチャイナ

18世紀ごろにロンドンで発明された乳白色の滑らかな焼き物。
当時のイギリスでは中国磁器で多用された白色粘土が入手困難であり、代用品として牛の骨灰を陶土に混ぜて製作したため、ボーン(bone)の名が付いています。

一般磁器に比べ、素地が薄いにもかかわらずピッチング強度が強いとされています。
中国や日本の白い磁器は当時とても高価で一部の上流階級だけのものだったそうです。