工芸を「新しい芸術」に
アール・ヌーヴォーは、フランス語で「新しい芸術」。19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランスとベルギーを中心にヨーロッパへ広がった芸術運動です。
それまで美術より一段低く見られていた家具や食器、ポスター、建築の装飾までを芸術として扱い、ガラスや鉄といった新しい素材も積極的に取り入れました。下地には、ウィリアム・モリスが率いたイギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の、暮らしに美しさを取り戻そうという考えがありました。
19世紀末から20世紀初頭、ベル・エポックのフランスやベルギーを中心に花開いた「新しい芸術」、アール・ヌーヴォー。蔦や花、昆虫といった自然のかたちを、流れるような曲線で描いた装飾が特徴です。イギリスとフランスで買い付けた、純銀の小物やバルボティーヌの花瓶、真鍮のトレイ、手描きの花のカップなど、その時代の優美な手仕事を集めました。
小さなトレイに指輪をひとつ、窓辺にはバルボティーヌの花瓶を。百年を超えて受け継がれてきた曲線が、いつもの暮らしにやわらかな華やぎを添えてくれます。
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ベル・エポックのパリで花開いたアール・ヌーヴォー。植物や昆虫をかたどった流れるような曲線が、建築から日々の道具までを彩りました。そのなりたちと見どころを、maltoが買い付けてきたアンティークとともにご紹介します。
アール・ヌーヴォーは、フランス語で「新しい芸術」。19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランスとベルギーを中心にヨーロッパへ広がった芸術運動です。
それまで美術より一段低く見られていた家具や食器、ポスター、建築の装飾までを芸術として扱い、ガラスや鉄といった新しい素材も積極的に取り入れました。下地には、ウィリアム・モリスが率いたイギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の、暮らしに美しさを取り戻そうという考えがありました。
いちばんの特徴は、自然から借りたゆるやかな曲線です。花や草、蔦、トンボや蝶といった生きもののかたちが、階段の手すりや家具の脚、ステンドグラスにまで写しとられました。
モチーフはときに簡略化され、自然を思わせる自由な線だけが残ることもあります。左右をそろえないアシンメトリーな構成も、この様式らしさのひとつです。
maltoが買い付けた金属のバックルには、アール・ヌーヴォーの要素がぎゅっと詰まっていました。
たわむように流れる蔦の曲線、葉脈まで刻まれた植物、そして甲虫のモチーフ。左右非対称の構成も含めて、手のひらほどの中に様式の見どころがそろっています。
アール・ヌーヴォーの誕生には、遠い日本の美術が深く関わっています。浮世絵に見られる大胆な余白や左右非対称の構図、草花や虫へのまなざしは、ジャポニスムとしてヨーロッパの作り手たちを魅了しました。
ナンシーのガラス作家エミール・ガレは、1878年のパリ万国博覧会に、葛飾北斎の『北斎漫画』の鯉を写した花器を出品しています。のちに彼は日本の模倣を離れ、自然観察にもとづく独自の表現へと進みました。
この時代の曲線は、美術館の中だけのものではありません。純銀の小物入れの蓋、真鍮のトレイの透かし、カップに描かれたスミレ。日々の道具にも、同じ美意識が息づいていました。
立体的な草花や鳥をまとうバルボティーヌの花瓶も、そのひとつ。窓辺に置けば、百年前の自然への憧れが、今の部屋にやわらかな華やぎを添えてくれます。
名前の似たアール・デコは、第一次世界大戦のあと、1920年代から30年代に広がった様式です。その名は、1925年にパリで開かれた現代装飾美術・産業美術国際博覧会に由来します。
自然の曲線を描いたアール・ヌーヴォーに対し、アール・デコは直線や幾何学模様、機能的ですっきりとしたかたち。見比べると、同じ時代の流れのなかで美意識が大きく移り変わったことが感じられます。アールデコ様式のアンティークを見る →
店主が現地で、一点ずつ選んでいます
フランス・イギリスを中心に、蚤の市やマーケットを一軒ずつ巡って買い付けています。買付けの様子や日々の入荷は、Instagramでいち早くご紹介。写真をタップするとInstagramに移動します。
フォロワー1.4万人。日々の入荷を写真でお届けしています
知るほど楽しい、ヨーロッパアンティークの小さな話。
一般的に、製造から100年以上経ったものが「アンティーク」、それ未満(おおよそ20〜99年)のものが「ヴィンテージ」と呼ばれます。1930年のアメリカ通商関税法で「製造から100年以上の物品」が美術品として関税免除の対象になったことが、この線引きの由来です。maltoでは両方を取り扱っており、商品ページに年代の目安を記載しています。詳しくはコラムへ →
「ホールマーク」と呼ばれる公的な品質保証の刻印です。純度を示すライオン(=純度92.5%のスターリングシルバー)、検定所のマーク(錨=バーミンガム、豹の頭=ロンドンなど)、製造年を表すアルファベット、作り手のイニシャルが刻まれており、いつ・どこで・誰が作ったかが読み解けます。100年以上前の職人の記録がそのまま残っているのは、アンティークシルバーならではの魅力です。シルバーのアンティークを見る →
ヴィクトリア時代のイギリスで大流行した「スタッフォードシャードッグ」です。暖炉の上(マントルピース)に左右対で飾るのが習わしで、家庭を見守る存在として愛されました。当時は結婚祝いの定番でもあり、今もペアで残っているものは貴重です。動物モチーフのアンティークを見る →
フランス語の「マルシェ・オ・ピュス(Marché aux Puces=蚤の市場)」の直訳です。古い布製品に蚤がついていたから…という説が有名。パリ郊外のクリニャンクールの蚤の市は世界最大級で、maltoの買付けでも定番の仕入れ先のひとつです。現地で店主が一点ずつ手に取って選んだものだけが、海を渡って高円寺に届きます。
基本的には大丈夫です。中性洗剤とやわらかいスポンジでの手洗いがおすすめで、食洗機・電子レンジ・急激な温度変化は避けてください。金彩のあるものは特にやさしく。100年使われてきた器は、丁寧に扱えばこれから先も長く使い続けられます。アンティーク食器を見る →
1920年創業のイギリスの家具メーカーです。蒸気で木を曲げる「曲げ木」の技術を活かした、軽やかで丈夫な椅子で知られています。シンプルで無駄のないデザインは北欧家具とも日本の住まいとも相性が良く、ヴィンテージ市場でも高い人気を保っています。maltoでも買付けのたびに椅子やテーブルを仕入れています。アンティークの椅子を見る →
オンラインストアでは、現地で買い付けたアンティークをほぼ毎日、新着として更新しています。一点物のアンティークは、同じものが二つとない一期一会の出会い。「気になっていたあの一点」は、次に訪れたときにはもう旅立っているかもしれません。だからこそ、朝と夕でも並ぶ商品が変わるほど、いつ覗いても新しい発見があるよう、毎日丁寧に商品をお並べしています。お気に入りを見つけたら、どうぞそのタイミングでお迎えください。
maltoは、イギリス・フランスの現地マーケットから中間業者を通さず直接買い付け。何段階もの中間マージンがかからないぶん、同じアンティークをお求めやすい価格でお届けできます。

年に数回の買い付けで仕入れたアンティークは、東京の店舗と埼玉の倉庫で1000点以上を管理。その中から順番に、毎日オンラインストアへと並んでいきます。
高円寺の商店街にある築100年以上の古民家に、アンティークショップmaltoはあります。実店舗ではオンラインショップに掲載していないアンティークの販売もしております。毎週倉庫より品物の補充をし、訪れる度にお客様に楽しんでいただけるお店作りに励んでおります。アンティークのお取り寄せやお取り置き、レンタルその他ご質問はメールまたはLINEよりお問い合わせください。
ご質問がございましたら、下記のフォームにご記入の上、送信してください。