アンティークトランク・スーツケース
コーヒーテーブル代わりに家具として使えるトランクから、収納に使用しながらディスプレイとしても使えるその昔旅行に使われていたスーツケース、メタル製の収納ボックスなど、素材やサイズも色々あるので活用法も多く、様々なシーンで楽しめると思います。
アンティーク&ヴィンテージものですが、頑丈な作りのものが多く、収納しながらディスプレイに取り入れられる、レトロなインテリアを楽しみたい方にはお勧めのアイテムです。
メタルボックスも散らかりやすい小物を収納しつつ、カッコよくディスプレイすればスタイリッシュなインテリアになります。スーツケースはただ積み重ねておくだけでもインテリアになるので店舗什器としても人気があります。
【スーツケースの素材について】
バルカンファイバーとは?
アンティークのトランクと言えばレザーが主流のように感じますが、ヴィンテージの多くはバルカンファイバーと呼ばれる素材が使用されています。革のように見えますが、バルカナイズと呼ばれる化学処理を施した木材パルプを、何層も重ね合わせて圧縮し強化した厚紙のようなものです。この技術はイギリスで1850年代頃発明されました。
正しくバルカナイズドファイバー【vulcanized fiber】、とも呼ばれます。木材パルプが主流になる前は綿や麻を使って作られていました。革より丈夫で金属に比べ軽いのが特徴で、古いスーツケースの多くに使用されているポピュラーな素材です。
バルカンファイバーは優れた強度と耐久性がありますが、その質感は金属やプラスチックからは感じられないあたたかさを持っています。
動物性ボーンや貝などを使用していたカトラリーのハンドルが、ベイクレートという経年変化が楽しめるプラスチックへ変わったことと似ています。産業が発展し、大量生産が主流となった時代背景もありますが、あたたかみがありつつも環境に配慮した素材というのは現代でも愛される理由のひとつになっている気がします。