ロココ様式のはじまり
ロココは18世紀のフランスで生まれた芸術様式で、イタリアに始まったバロック様式から派生しました。
17世紀のフランスは、国王が強い権力を持つ絶対王政の時代。王をたたえる壮麗で厳格なバロックが主流でしたが、1715年にルイ14世が亡くなると、宮廷には軽やかで享楽的な貴族文化が広がります。その空気のなかで装飾はより自由で優美なものへと移ろい、ロココ様式が生まれました。
貝殻のうねり、ほどけるリボン、花綱。
18世紀フランスの宮廷で生まれた、
軽やかな曲線の装飾。
18世紀初頭にフランスで生まれたロココ様式は、貝殻や植物をモチーフにしたロカイユ装飾が代表的で、自由で可憐なデザインが多く見られます。イギリスやフランスで買い付けた、ロココ様式、またはロココに影響を受けた家具や雑貨を集めました。
60商品を表示
風船のように丸い背にロカイユの彫り、華奢なフレンチチェア。
フランス ルイ15世様式。大理石の天板と猫脚が上品な、ベッドサイドコンソールテーブル
青地に花のガーランド、貝の留め金が付く手描きの小箱。
プラムと水差しの静物、バーガンディの額に収めて。
18世紀のフランスに生まれたロココ様式。貝殻や草花をかたどったロカイユ装飾と、流れるような曲線が、ヨーロッパの王侯貴族を魅了しました。ここでは、ロココのなりたちと見分け方を、maltoが買い付けてきたアンティークとともにご紹介します。
ロココは18世紀のフランスで生まれた芸術様式で、イタリアに始まったバロック様式から派生しました。
17世紀のフランスは、国王が強い権力を持つ絶対王政の時代。王をたたえる壮麗で厳格なバロックが主流でしたが、1715年にルイ14世が亡くなると、宮廷には軽やかで享楽的な貴族文化が広がります。その空気のなかで装飾はより自由で優美なものへと移ろい、ロココ様式が生まれました。
政治への関心が薄かったルイ15世に代わり、公妾のポンパドゥール夫人が政治に関わり、芸術の世界にも大きな影響を与えました。絵画や彫刻、ファッション、建築にまでまなざしを注ぐアートディレクターのような存在で、ロココは女性の感性が色濃く映された様式ともいわれます。
1770年頃には、ルイ16世の王妃マリー・アントワネットが宮廷のファッションリーダーとなり、「ロココの女王」と呼ばれるほどその美意識を広めました。当時のフランスは国際的にも優位な立場にあったため、ヨーロッパ各国がこぞってこの様式を取り入れ、ロココは国境を越えて愛されていきます。
ロココのいちばんの特徴は、曲線を重ねた自由で華やかな装飾です。
「ロココ」という言葉は、バロック式庭園の人工洞窟「グロッタ」を飾った、貝殻の石組み「ロカイユ」に由来します。そのため、うねる曲線や草花、貝殻がくり返しモチーフとして登場します。
フランスでロココが流行したのは1730年から1780年頃までのわずかな期間で、しかも王侯貴族のための様式でした。この時代の家具は、いまでは美術館に並ぶほど貴重なものです。
私たちがマーケットで出会うロココの家具や雑貨の多くは、19世紀にイギリスやフランス、アメリカで流行した「ロココ・リバイバル」の品々。復刻の過程でほかの様式と溶け合ったものも多く、その混ざり具合を読み解くのもアンティークの楽しみのひとつです。
こちらのジャルディニエール(卓上の植木鉢)には、ロココの特徴がぎゅっと詰まっています。
左右非対称のフォルム、優雅な天使のレリーフ、貝殻やアカンサスの葉をかたどったロカイユ装飾。どれもロココを代表するモチーフです。
イギリスで作られたカトラリーにも、本格的なロココの意匠が見られます。
アシンメトリーなハンドルに、立体的で華やかなロカイユ装飾。手に取ると、指先に曲線の起伏が伝わります。
家具でロココを見分けるなら、まず脚に注目してみてください。
動物の脚をかたどり、S字を描いて床へ降りる脚は「カブリオールレッグ」。日本では猫脚とも呼ばれ、ロココの家具に多く見られるかたちです。
ロココはその後も、チッペンデール様式やヴィクトリア時代のロココ・リバイバル、19世紀末のアールヌーヴォーへと、長く影響を与えつづけました。
ロココの面影に気づけるようになると、アンティークを探す時間はもっと豊かなものになります。maltoでは、フランスやイギリスで直接買い付けたロココ様式の家具や雑貨、食器をご紹介しています。お気に入りの一点を探してみてください。
店主が現地で、一点ずつ選んでいます
フランス・イギリスを中心に、蚤の市やマーケットを一軒ずつ巡って買い付けています。買付けの様子や日々の入荷は、Instagramでいち早くご紹介。写真をタップするとInstagramに移動します。
フォロワー1.4万人。日々の入荷を写真でお届けしています
知るほど楽しい、ヨーロッパアンティークの小さな話。
一般的に、製造から100年以上経ったものが「アンティーク」、それ未満(おおよそ20〜99年)のものが「ヴィンテージ」と呼ばれます。1930年のアメリカ通商関税法で「製造から100年以上の物品」が美術品として関税免除の対象になったことが、この線引きの由来です。maltoでは両方を取り扱っており、商品ページに年代の目安を記載しています。詳しくはコラムへ →
「ホールマーク」と呼ばれる公的な品質保証の刻印です。純度を示すライオン(=純度92.5%のスターリングシルバー)、検定所のマーク(錨=バーミンガム、豹の頭=ロンドンなど)、製造年を表すアルファベット、作り手のイニシャルが刻まれており、いつ・どこで・誰が作ったかが読み解けます。100年以上前の職人の記録がそのまま残っているのは、アンティークシルバーならではの魅力です。シルバーのアンティークを見る →
ヴィクトリア時代のイギリスで大流行した「スタッフォードシャードッグ」です。暖炉の上(マントルピース)に左右対で飾るのが習わしで、家庭を見守る存在として愛されました。当時は結婚祝いの定番でもあり、今もペアで残っているものは貴重です。動物モチーフのアンティークを見る →
フランス語の「マルシェ・オ・ピュス(Marché aux Puces=蚤の市場)」の直訳です。古い布製品に蚤がついていたから…という説が有名。パリ郊外のクリニャンクールの蚤の市は世界最大級で、maltoの買付けでも定番の仕入れ先のひとつです。現地で店主が一点ずつ手に取って選んだものだけが、海を渡って高円寺に届きます。
基本的には大丈夫です。中性洗剤とやわらかいスポンジでの手洗いがおすすめで、食洗機・電子レンジ・急激な温度変化は避けてください。金彩のあるものは特にやさしく。100年使われてきた器は、丁寧に扱えばこれから先も長く使い続けられます。アンティーク食器を見る →
1920年創業のイギリスの家具メーカーです。蒸気で木を曲げる「曲げ木」の技術を活かした、軽やかで丈夫な椅子で知られています。シンプルで無駄のないデザインは北欧家具とも日本の住まいとも相性が良く、ヴィンテージ市場でも高い人気を保っています。maltoでも買付けのたびに椅子やテーブルを仕入れています。アンティークの椅子を見る →
オンラインストアでは、現地で買い付けたアンティークをほぼ毎日、新着として更新しています。一点物のアンティークは、同じものが二つとない一期一会の出会い。「気になっていたあの一点」は、次に訪れたときにはもう旅立っているかもしれません。だからこそ、朝と夕でも並ぶ商品が変わるほど、いつ覗いても新しい発見があるよう、毎日丁寧に商品をお並べしています。お気に入りを見つけたら、どうぞそのタイミングでお迎えください。
maltoは、イギリス・フランスの現地マーケットから中間業者を通さず直接買い付け。何段階もの中間マージンがかからないぶん、同じアンティークをお求めやすい価格でお届けできます。

年に数回の買い付けで仕入れたアンティークは、東京の店舗と埼玉の倉庫で1000点以上を管理。その中から順番に、毎日オンラインストアへと並んでいきます。
高円寺の商店街にある築100年以上の古民家に、アンティークショップmaltoはあります。実店舗ではオンラインショップに掲載していないアンティークの販売もしております。毎週倉庫より品物の補充をし、訪れる度にお客様に楽しんでいただけるお店作りに励んでおります。アンティークのお取り寄せやお取り置き、レンタルその他ご質問はメールまたはLINEよりお問い合わせください。
ご質問がございましたら、下記のフォームにご記入の上、送信してください。