ルリユール、手で綴じる本
ルリユールは、フランス語で手仕事の製本を指す言葉です。「綴じる」「結びつける」を意味する relier から来ていて、製本の職人はルリユール職人と呼ばれました。
本が広く出回るようになってからも、本は仮綴じの簡素な表紙のまま売られていました。持ち主は職人に頼んで、好みの革や装飾で一冊ずつ仕立てたのです。同じ全集でも装丁が少しずつ違うのは、そのためです。
革の背表紙に金箔で刻まれた題名、年月でやわらいだ革の色。maltoがイギリスやフランスで集めてきた、洋書のアンティークブックです。
フランス語や英語、ラテン語の本から挿絵入りのものまで、1700年代から1900年代の古書を扱っています。本棚やデスクに数冊並べるだけで、書斎のような落ち着いた景色が生まれます。
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赤と紺紫の背表紙、高さ19cmの英国の児童書3冊。
読むためだけでなく、持つ人の好みで美しく仕立てられた本たち。革の装丁に込められた手仕事のことを、コラムから少しだけ。
ルリユールは、フランス語で手仕事の製本を指す言葉です。「綴じる」「結びつける」を意味する relier から来ていて、製本の職人はルリユール職人と呼ばれました。
本が広く出回るようになってからも、本は仮綴じの簡素な表紙のまま売られていました。持ち主は職人に頼んで、好みの革や装飾で一冊ずつ仕立てたのです。同じ全集でも装丁が少しずつ違うのは、そのためです。
背表紙の題名や模様は、フェールと呼ばれる金属の刻印を熱して、金箔を押しあてて描かれています。はじめは題名を刻むための活字でしたが、やがて草花や幾何学の模様も刻めるようになりました。
数冊を並べると、背表紙の金がそろって、本棚にやわらかな光が生まれます。
表紙を開いてすぐの見返しには、色とりどりの模様紙が使われました。なかでもマーブル紙は、専門の職人組合が技法を秘密にしていたほど。同じ模様は二度と作れない、一点ものの紙です。
本の天や小口に金を施した小口金は、見た目の華やかさだけでなく、ほこりや湿気から本を守る役目もありました。
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