手ざわりで知らせる、青い小瓶
電気のなかった19世紀、薬棚の瓶はろうそくの灯りで探していました。そこで毒のある薬を入れる瓶は、濃い青や緑のガラスにし、表面に畝や格子の凹凸をつけて、暗がりでも指先で見分けられるように作られました。
1870年代にはイギリスでこうした瓶の特許も生まれています。美しい青色には、暮らしを守るための工夫が込められていました。
窓辺に置くと、光をやわらかく揺らす古いガラス。気泡やゆがみ、うっすらとした色味は、職人がひとつずつ吹いてつくった時代のしるしです。
maltoがイギリスやフランス、イタリアで見つけてきた、薬瓶やインク瓶、青いポイズンボトル、金彩のムラーノガラス、乳白に光るオパールセントの小物まで。一輪の花を挿したり、棚に並べたり、気軽に暮らしに取り入れてください。
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薬やインクを入れていた小瓶、食卓を彩った金彩のグラス。光を通して見えてくる、古いガラスの物語を少しだけ。
電気のなかった19世紀、薬棚の瓶はろうそくの灯りで探していました。そこで毒のある薬を入れる瓶は、濃い青や緑のガラスにし、表面に畝や格子の凹凸をつけて、暗がりでも指先で見分けられるように作られました。
1870年代にはイギリスでこうした瓶の特許も生まれています。美しい青色には、暮らしを守るための工夫が込められていました。
型に吹き込んで作られた薬瓶やインク瓶は、いまのガラスにはない気泡やゆがみ、ほんのりとした色味を持っています。窓辺に置くと、光がやわらかく揺れます。
庭の草花を一輪挿したり、大きさの違う瓶を並べたり。小さな瓶ほど、気軽に暮らしに取り入れられます。
1291年、ヴェネツィア共和国は火事から街を守るため、ガラス工房をムラーノ島に集めました。以来この島では、色ガラスやエナメル彩、金彩など、華やかな技が受け継がれてきました。
エメラルドやルビー、深い青の地に金の模様を描いたグラスは、ひとつ置くだけで棚が明るくなります。
アンティークのガラスビンは色や形、表情を楽しむ可愛いインテリアオブジェとしては勿論、一輪挿しとしても使えます。
同じクオリティーのものが大量に生産できる現代とは違い、機械化される前の時代のガラス製品はもちろん手作り。製造工程で閉じ込められた気泡や表面の揺らぎ、現行品には見られない粗雑で荒々しさの残る不均等なフォルムはレトロで個性があり、どれも魅力的に映ります。
デミジョンのようなワインを入れていた大型のボトルはまた別ですが、アンティークのガラス小物はコレクションとして集めることもでき、インテリアのアクセントとしても楽しめます。
マルトで特に人気のあるアンティークのインク瓶の歴史は非常に古く、中世ヨーロッパでは、羽根ペンを使って手紙などを書くことが一般的でした。中世ヨーロッパを舞台にした映画でも見かけるアレです。
そのため、インクボトルは必要不可欠な文房具の一つとして使われていたそうです。コルクで栓をしていたため、アンティークのインクボトルの中にコルクが残っている個体も見かけることがあります。
リサイクルが確立されていない古い時代のガラス製品は土に埋めて廃棄していました。(土に還るには100万年とも200万年とも言われています) インクボトルなど土汚れの付いたままでアンティークマーケットに出ているのをよく見かけます。 川底をさらったり、川辺で手作業でかなり深く掘り返して探しているそうです。
古い時代に重宝されたアイテムがその役目を終え、長い間眠りにつき、現代ではアンティークとしてまた違った視点から人々を魅了しています。
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