およそ270年前に中国からイギリスに伝わったティーボウル。現代で見られるカップ&ソーサーの原型といわれるもので、大変入手困難なお品です。
まだイギリスで磁器製品を作る技術が発達していなかった時代に、中国より輸入された取っ手のないティーボウルを元にイギリスで製造されたアンティークティーボウルです。
【アンティークティーボウルの歴史より】
王侯貴族の茶会で使用される中国製の小型の茶碗は、我々が今日でも慣れ親しんでいる緑茶の茶碗と同じくハンドル(取っ手)がなく、英語で「ティーボウル(Tea-bowl)」と呼ばれていました。
しかし、ティーが次第に普及していくにつれて、お茶会の席では膝の上に受け皿をのせ、その上にティーボウルを持って上品な会話を楽しみながら、塊になって溶けにくい砂糖をスプーンでかき混ぜる必要が増えてきたため、1750年頃以降にはコーヒーカップと同様に、ティーボウルにもハンドルをつけて売られるようになっていったようです。これが現代に続く「ティーカップ/ソーサー」(碗皿の組)の誕生です。
しかし実際には1800年に入ってからも、ハンドル無しのティーボウルは根強く多くの人に使い続けられていました。その理由は、ハンドル無しのティーボウルこそが「フォーマルなアフターディナー・ティにふさわしいものである」との考え、そしてホステス(茶席の女主人)としては「客人に小振りのボウルでティーを何杯もお代わりして楽しんでもらいたい」という願いだったようです。
西洋のようなデザインでありながら、どこか東洋的な要素も感じられる一品です。バスケットと、それを彩る華やかなブーケは、いずれも繊細な手描きで表されています。とても薄く硬い磁器で、手に持ったときの質感は独特。数百年前のアンティークならではの存在感が伝わってきます。非常に珍しいお品です。
サイズ:カップ:φ8.5cm h5cm
材 質:磁器・推定1800年代初期頃




















































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