「やちむん」とは、沖縄の言葉で焼物のこと。 ぽってりと厚い形状に力強い絵付けがなされた器や壺は、沖縄の人々の暮らしに深く根付いています。
世界からも注目を集める人気の窯元 読谷山焼北窯、宮城正享さんの中々手に入れることのできない、貴重な器です。
土の色がしっかり残る黒褐色の器肌に、白い流れ模様がすっと走る。
読谷村北窯、宮城正享さんのやちむん皿です。直径15.5cmは、取り皿にも菓子皿にも使いやすい万能サイズ。毎日の食卓で気負わず使えるのに、置いた瞬間に景色が整うのは、登り窯ならではの焼きの深さと、釉薬の表情があるからです。
模様は勢いのある筆運びで、同じ柄でも一枚ずつ表情が違います。中央の円が料理を受け止め、縁の白い流れが余白をつくるので、焼き魚、揚げ物、フルーツ、和菓子まで幅広く映えます。器肌はほどよく厚みがあり、日常使いでも安心感のある手取り。使うほどに艶が増して、食卓の定番になってくれる一枚です。
沖縄の民陶の力強さがありながら、配色は落ち着いていて合わせやすい。和洋どちらの器とも喧嘩せず、手持ちの皿の間に自然に馴染みます。毎日使える良い器を一枚足したい方におすすめです。
最上段に置いてやかれた蛇の目の無いものになります。これは登り窯の中でお皿や碗を重ねて、効率よく焼くための伝統的な技法で、器どうしが重なる高台部分の釉薬が塗られていない箇所です。
最上部に置かれ焼かれた蛇の目の無いものは数が少ないため、より希少とされています。
年に4回しか焼かれない読谷村 北窯。
4人の親方が集まり、共同運営している窯は世界からも注目を集める読谷の人気窯元です。
沖縄県内で最大とされる登り窯「北窯」は、1992年に4人の陶芸家が立ち上げた13連房の大窯。登り窯とは、傾斜を利用し階段状に焼成室を築いた窯の一種で、最前部で火を焚き、下から順に焼き上げていきます。
この「北窯」には年に4回火が入り、昼夜問わず職人たちが交代で見守る中、4日間火を焚き続けるそうです。力強い炎で焼かれた器は、土の質感や温もりを感じさせます。
北窯 宮城正享1950年 沖縄県那覇市に生まれる。
75年読谷山焼 山田真萬(やまだしんまん)氏に師事
90年與那原正守、松田米司、松田共司と共に「北窯」を開いて独立。親方の一人となる。2011年 読谷山焼北窯として倉敷民藝館賞を受賞する。