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MALTOバイヤーズインタビューvol.1

バイヤーズインタビュー

買い付けブログでもおなじみのバイヤーでもありオーナーの祥子さんにお話を聞きました。
今まであまり語られなかった経緯や歴史に、入社8年目のスタッフがインタビュー。


 お店開業のきっかけ

子供の頃から古いものが好きだったというオーナー(以下:祥子さん)
高校生の頃はアルバイトで貯めたお金を握りしめて、青山のアンティークショップで1900年初期の学生が使っていたというスクールバッグ を購入。通学に毎日使っていたそうですが、薄い革の鞄だったのでほとんど教科書は入れられなかったそう。


鞄の写真とイラスト

▲ 現在お店にある革のバック。こんな感じだったのでしょうか。
ギャル全盛期の時代を逆行していた祥子さん。


「この頃はアルバイトで得たお金はすべて雑貨や小物など自分の好きなものに使っていました。高校時代からマクドナルドでレジ係、バーミヤンで厨房の仕事、地元の喫茶店でウェイトレス、郵便局で年賀状の仕分けのバイトなど、色々経験しました。

今思えば、10代の頃から色んなバイトを掛け持ちし、世の中の仕事の仕組みをお金を稼ぎながら体験できたことでいつか雑貨屋さんやアンティークショップを運営したい と明確な夢に繋がったかもしれません。当時は学生でも購入できる価格帯のアンティークショップが少なく、インテリア雑貨もあまり可愛い商品がなかったため、いつかリーズナブルで可愛い品物を集めたお店を自分で開業したいとも思いました。

また、仕事を通して自分の特性が少し分かったので、将来の夢が見つからない若者は、とりあえずバイトでもいいので色々な仕事を経験するといいと思います。そうすると若いうちに本当にやりたい事が見つかり、そのために全力で頑張れるかもしれません。」


 ネット通販黎明期

20歳。短期大学の芸術学科を卒業後、イベント制作やディスプレイ会社に就職した祥子さん。
装飾性のあるインテリアが得意なMALTO。これでもかと埋め尽くすようなディスプレイセンスはここでも培われたのかもしれません。

しかし”やっぱり自分でお店を運営したい”という思いが自分の中で強くあったため2年ほど働いて退社。
22歳の頃に、インターネット通販から雑貨屋を始めました。


malto2006

▲ 2006年頃のMALTO。※当時のサイトを復元したもの。
今とは違い、素朴な手作り感があります。


「当時はまだネット通販が主流ではなかった時代だったので、何から始めていいのか全く分かりませんでした。」
とりあえず本屋で買った、”ゼロから始められるネットショップ”のようなタイトルの本を全て読み漁り、ほぼ毎日徹夜で作業したそう。実店舗をかまえる資金も22歳の当時はなく、家賃0円で通販ショップからMALTOはスタートしました。

そこからわずか一週間ほどでサイトを立ち上げました。
「今思えば若いからこそできること、だったと思います。もうその頃のエネルギーはありません(笑)」


 アイルランドでのワーキングホリデー

「お店が軌道にのり3年経った頃、一念発起してヨーロッパの文化とアンティーク買付ルートを開拓するために、アイルランドにワーキングホリデーに行くことにしました。今しか行けない!思い立ったが吉日な性格ですね。 1年間お店を人に任せる準備をし、25歳の頃にアイルランドに渡りました。」

アイルランドを選んだ理由は、昔から歌手のenya(エンヤ 2000年頃ブレイクしたヒーリングミュージック)が好きだったこと、
幻想的なケルト民族文化に興味を持っていたこと、そして治安もよく、英語の学習環境として適していたためだそう。

ワーキングホリデーとは1年間外国で就労しながら休暇を取るシステムで日本は色々な国と提携しています。
知人が全くいない中、最初の一か月間だけアイルランド人家庭でほんの少し語学学校に通います。



malto2006

▲ 親友のロッシーと。このアイルランドでの生活は内容の濃い一年になり、今でも当時知り合ったスペインや台湾の友人達と連絡を取り合い、 お互いの国を行き来する仲に。


ワーキングホリデー中は、UKIYO BARというアイルランドの首都・ダブリンにある人気レストランバー(日本食レストランですがオーナーはアイルランド人、料理人はフランス人や中国人)でウェイトレスをしました。

「この当時のダブリンはITバブルで活気があり、レストランも繁盛してました。お客さんから貰うチップだけで家賃や食費を支払い生活できたほど。今ニュースでもワーキングホリデーが話題になってますね。30歳未満であればワーキングホリデービザの取得が可能なので、年下の友人らには、いつもこの制度をオススメします。内容の濃い1年間が送ることができます。」

貯めたお金で週末パリや、友達の住むイタリアのビチェンツァやサルージャ、スペインのバルセロナなどに旅行したりと色々な経験をしたそう。

イタリアやスペインのに滞在中、現地でアンティーク小物を買い付けようといくつかアンティークショップを巡ったけど、あまり質の良いショップはなかったと言う祥子さん。

イギリス人やフランス人は古い物を大切にする国民性と言われています。状態の良いアンティークが多いため、イギリスのアンティークフェアに行くと大勢のイタリヤやスペイン、アメリカ人バイヤーなどが買付に訪れます。


malto2006

▲ ダブリンにあるUKIYO BAR。現在もあるみたいです。


「私は性格はどちらかというとそこまで明るくなく、自分の世界の中にいるのが好きなインドアタイプなのですが、不思議とスペインとイタリアの子たちと気が合いました。
その子たちはとにかく明るくておしゃべりで、そして人の話を全く聞いてない..こちらが壁を作って警戒しても、そんなのおかまいなしとズカズカと割り込んでくる人たち。そのため気を使わずに、自然体でいることができました。最後の方は本当の姉妹のようになりました。欧米人は基本的に個人主義な考え方をしているので、ダブリン滞在中は日本にいる時とは違った自由な雰囲気も味わいましたね。」



英語環境で働きながら、休日は旅行をして過ごしていた祥子さん。ダブリンでは当時から ライアンエアーやイージージェットという今で言う格安航空会社があり、安い時はなんと破格の500円でパリに飛行機で週末旅行などを楽しんでいたよう。

ダブリンからパリまでは2時間ほど。新幹線で東京から大阪に移動よりも早く到着します。これがヨーロッパでワーキングホリデーをする最大のメリットなのではないでしょうか。

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次回は「ロンドンで初めてのアンティーク買付」などを掘り下げていきます!
このつづきはvo.2の更新をお待ちください。