銅版画とは、木版画に次いで古い版画の方法であり、14世紀から15世紀の変わり目ごろ、
北ヨーロッパとイタリアで相次いで広まっていきました。
木版画が大工の技術のなかから発達し、表現も技巧も民衆芸術的な趣(おもむき)をもつのに対し、
銅版画は金工師の技術に由来し、最初から工芸的な質の高さがあって、貴族などに好まれていた技法です。
【銅版画】
鑿(のみ)で銅板に線刻(エッジング)した後、この線に、印刷用インキをタンポンやローラーで詰め込みます。
その後、版面のインキをぼろ布や手のひらで拭(ふ)き取り、
最後に湿らせた紙を版面にのせて薄いフェルトで覆い銅版プレスにかけて刷り出せば、
紙はフェルトの弾力を介して線に押し込まれ、そこに残されたインキを付着させる、といった工程で出来上がります。
こちらのお品はもともとの銅版画製法したデザインに、手作業によって絵具で色付けされたものです。
細やかな描写から当時の芸術性の高さをも、この絵を通して感じられる作品ですね。
古い絵画を気軽に楽しむ為に流行したリプロダクトピクチャー。多少のキズは見られるものの裏面は近年リペアされえているようです。
コンパクトで飾りやすい。
版画の後、色を着色しています
タイトル、ヨゴレがあります
ペイントが剥離しています
年季が入っています
背面
背面
