19世紀に作られたフランスのピューター製のアンティークマグカップです。倒れにくいように末広がりになっております。
ピューターとはスズに鉛を加えた合金で、中世ヨーロッパでは高価なシルバーの代用品として、庶民の間で広く使われていました。金属なのに柔らかい質感を持っています。
少しずつ時を経て変化していった深い色合いや、使い込まれたスレやキズが、まさにアンティークという雰囲気を持つ一品です。
置いてあるだけで絵になるので、ディスプレイにもおすすめのアイテムです。
ヨーロッパでは中世の時代から食器や燭台などに重宝されてきた錫ですが、ブリキなど安価な量産品の登場によって衰退していったそうです。錫製品ならではの鋭い光沢はやや失われていますが、しっとりとした触り心地でアンティークらしい雰囲気があり、ディスプレイ用の小物としても存在感を放ちます。
バイヤー買付エピソード中世ヨーロッパを舞台にした映画のワンシーンに登場する銀器以外の金属製の食器はほとんどが錫製品です。歴史ある食器が現代に残ると想像するだけで面白くなります。植物との相性も良く、アイビー系の観葉植物をアレンジしてもおしゃれ。