棚に並んでいるだけで、部屋の空気がしっとりと落ち着くような、フランスのアンティークレザーブックです。革の背表紙に施された金箔の装飾や、長い年月を経て深みを増した質感が、現代の本にはない重厚な雰囲気に。長い歳月を経て深みを増した革の質感と、繊細な金の彩りが、置くだけでその場に静かな品格を運んでくれます。
左からABCで販売しております。
A: 1. Vie du R.P. de Ravignan(ラヴィニャン神父の生涯)
内容: 19世紀フランスの有名なイエズス会司教、グザヴィエ・ド・ラヴィニャンの伝記です。彼はパリのノートルダム大聖堂での説教で一世を風靡した人物として知られています。
特徴: 背表紙に「2」とあるので、全集や多巻本のうちの第2巻でしょう。深いブラウンの総革装(フルレザー)に金色の刻印が施されており、修道院の図書室にあるような、ストイックで重厚な美しさがあります。
B: Instructions de Toul(トゥールの教え / 典礼解説)
内容: フランスのトゥール(Toul)司教区に関連するカトリックの儀式や教義についての解説書、あるいは祈祷書に近いものだと思われます。
特徴: 中央のこの本は、背表紙の金箔押しが非常に華やかです。繊細な植物文様のような装飾がリズミカルに並んでおり、19世紀のフランス装丁らしい、エレガントで装飾的な美しさが際立っています。
C: Ramuntcho - Pierre Loti(ラムンチョ - ピエール・ロティ著)
内容: フランスの作家ピエール・ロティが1897年に発表した小説です。フランスとスペインにまたがるバスク地方を舞台にした、密輸業者と少女の切ない恋物語。ロティは当時、日本を舞台にした『お菊さん』でも有名でした。
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特徴: 背表紙に「P. LOTI」と「RAMUNTCHO」の文字が見えます。オレンジがかった明るい茶色の革と、マーブル模様の平(表紙の面)を組み合わせた「半革装(ハーフ・レザー)」という形式で、当時の文学作品によく見られる、少しモダンで知的な印象を与える装丁です。
スタイルは、背と角を本革でまとめ、表紙にマーブル模様の紙を合わせたクラシックなフランス装丁。細い金のラインが入った端正な背は、横にして重ねても、ブックスタンドに立てても絵になります。
古書ならではのヤケや点シミ、表紙の擦れなど経年変化は味わいとして(状態は写真をご確認ください)お楽しみください。
本棚に立てても、テーブルの上に数冊重ねても、雰囲気づくりにぴったりです。