1894年創業、英国陶器の名門 J.W. Beswick(ジェイ・ダブリュー・ベスウィック)。創業者ジェームズ・ライト・ベスウィックとその息子たちによって設立されたこの陶器工房は、英国ストーク=オン=トレントのロングトンに拠点を構え、精巧な装飾品や食器で名声を博しました。後年は、磁器製フィギュリンやギフトアイテムでも高い評価を得ています。
特徴的なのは、1900年前後に流行したヴィクトリアンローズの上品なデザイン。繊細な花模様が、英国アンティークならではの気品と優雅さを感じさせます。
裏面のバックスタンプから、初期に製造された希少な一点であることがうかがえ、コレクションとしての価値も非常に高いお品です。
ヴィクトリア時代は砂糖が非常に高価で、一般家庭にとっては贅沢品とされていました。
そのため、大きなシュガーボウルは富や豊かさの象徴ともいえる存在でした。
こちらのシュガーボウルも、そうした時代背景を反映した一品で、一般的なサイズより一回り大きく作られております。
[BESWICK]
Beswick Pottery英国中西部スタッフォードシャーにあるストークオントレントで1894年にJames Wright Beswickと息子のJohnとGilbertによって設立された陶器メーカー。猫や犬などの食器や装飾品、農場の動物を製造していました。
James Wright Beswickは1921年に亡くなりましたが、孫の John Ewart Beswickのもとで事業を拡大、1934年にボーンチャイナを導入することで、有名な競走馬やチャンピオン犬などの品質の良いフィギュリンが製造できるように。
1950年代にはミッキーマウス、白雪姫、バンビなどディズニーキャラクターの製造を開始。高品質でコレクター市場でも非常に人気があり現在でも高値で取引されています。
1969年に事業をDoulton & Co. Ltdに売却。工場は2002年に閉鎖され、John Beswick のブランドは動物の置物を生産し続けているDartington Crystalに2004年に売却され権利を所有しています。