イギリスでピコーウェアが誕生したのは1932年。当時アルミ加工の先端技術を持っていたメーカーによって生産され始めました。
技術と品質が高いだけでなく、欧米の新鋭デザイナーを起用したことによりミッドセンチュリーデザインの先駆けともなる素晴らしいデザインのキッチンアイテムが生まれ、当時のイギリスで人気の高いブランドとなりました。
マーガレット・ハウエルのプロデュースにより人気が再燃しましたが、残念ながら2016年にメーカーもブランドも長い歴史に幕を閉じてしまいました。
1950年代頃のお品ですが、古さを感じさせず現代でも斬新で本当に素晴らしいデザインだと思います。
アルミにマグネシウムを混ぜたマグネリウムという素材は銀のような輝きをもっております。
このアルミニウム合金は表面が変色しにくく長期に渡り光沢が維持できることから、当時の主婦層を中心に爆発的なヒットをもたらしました。
内部も大変綺麗で劣化が少なく、日常的にご使用が期待できます。トレイ、ホットウォータージャグ、ティーポット、ミルクジャグ、シュガーポットの5点セットです。欠けることなくセットになっている貴重なお品です。
Picquot Ware(ピコウェア)ピコウェアは1932年イギリスのノーザンプトンで当時アルミ加工の先端技術を持つ
電気不使用のクリーナーを作る会社として創業しました。
戦時中、一時生産はストップしていたものの戦後再び生産が始まり、50年代には海外デザイナーを多く起用しその前衛的なデザインでヒット商品となり、イギリスのミッドセンチュリーを代表するスタイリッシュなキッチンメーカーとして名を知られることになります。
液だれしにくいスムースな注ぎ口、
そしてマグネリウムという、アルミにマグネシウムを混ぜた独特の光沢
が美しい造形をつくります。
ホットウォータージャグのみ刻印が異なるため、製造年代が違う可能性があります。
写真でご確認いただけますように外観は経年の使用による細かな傷が少しありますが、全体的に目立つダメージの無い良いコンディションです。