イギリスのマーケットで出会った絵皿、ブルーウィローパターンに影響を受けた美しいデザインが施されています。1816年に製造が始まったスポード社でポピュラーなブルーイタリアンと呼ばれる歴史のあるシリーズのもので、北欧出身の芸術家がイタリアを旅した時に遭遇した風景をスケッチしたものが、このデザインの起源とも言われています。
お皿の部分には高さ1~2mmくらいのごくごく浅い仕切りがあり4分割されています。
スポード社は英国4大メーカーの一つとして長年の歴史に裏付けられた技術力と品質を誇っている陶器ブランド。 現在は、ロイヤルウースタースポード(Royal Worcester Spode Ltd.)の所有するブランドのひとつとなっています。
スポード社の刻印に年月が刻印されている場合があり、こちらは1920年の10月に作られた可能性があります。

17世紀頃から東インド会社によって中国景徳鎮の陶器や、日本の伊万里焼きが輸出されはじめたことで、ヨーロッパで流行した「シノワズリ」と呼ばれる東洋趣味の芸術様式。 18世紀の中頃にフランスのロココ様式と合わさり、その人気が最高潮となりました。
当時外国に渡ることが非常に困難な時代。シノワズリに夢中でも、上流階級や王族のほとんどの人は中国を訪問することはできませんでした。 ですから東洋への憧れは非常に強く、一生見ることがないであろう異国の地とイギリスの風景を重ね、ストーリーと絵柄と共に想像し、茶の時間を楽しんでいたのでしょう。
使用しない時も戸棚やキャビネットの中にコレクションのように並べて飾っても素敵です。
古いお品の為、使用感や表面の傷、擦れがございます。非常に細い引っ掻き傷があります。光を当てて角度どつけて見るとわかるほどのものですので正面から見る分にはほとんど気にならないとおもます。