アンティーク深皿 Sarreguemines（サルグミンヌ） CASTEL カステル フランス

Sarreguemines（サルグミンヌ） は、フランス東部・ロレーヌ地方の町 サルグミンヌ を拠点に19世紀から20世紀にかけて栄えた陶磁器メーカー。 その名前は町の名に由来しており、フランス陶器界の中でも芸術性と実用性を兼ね備えた名窯として知られています。

バックスタンプにはSarreguemines（サルグミンヌ） DIGOIN CASTELとあり、1940年代頃に作られたお品であることが読み取れます。

Sarreguemines（サルグミンヌ）とDigoin（ディゴワン） は、フランス陶器の歴史に深く関わるふたつの地名であり、それぞれに製陶所が存在していました。サルグミンヌはフランス東部ロレーヌ地方の町で、18世紀末から高品質な陶器を生産してきた名門窯の本拠地です。繊細な絵付けや上品なフォルムを持つ器は、19世紀から20世紀にかけてフランス国内外で高い評価を受け、現在でも多くのアンティークファンに愛されています。

一方、ディゴワンはフランス中部、ブルゴーニュ地方の町で、こちらも19世紀から陶器産業が盛んな地域でした。日常使いに適した厚みのある素朴な器を多く生産しており、実用的で温かみのあるスタイルが特徴です。

20世紀初頭、サルグミンヌの製陶会社は、製造拠点の拡大と再編の一環として、ディゴワンの製造所を買収・吸収します。これにより、製造場所がサルグミンヌとディゴワンの二ヶ所体制となり、製品には「Digoin Sarreguemines（ディゴワン・サルグミンヌ）」という名称が用いられるようになりました。

ヒビ、カケ等なく状態良好です。