世界初の全粒粉ビスケット“ダイジェスティブビスケット”を1892年に開発した英国の老舗ビスケットブランド。
王室からロイヤル紋章(英国王室御用達認証)を与えられ、今では英国で消費されるビスケットの約30%シェアを誇る⼤⼿製造メーカーですが、
始まりは1830年スコットランド エディンバラのベーカリーショップでした。
200年近い歴史があるマクビティが「McVitie&Price EDINBURGH」を名乗っていた頃の非常に珍しいアンティークビスケット缶です。
長い時を経てできた錆や色味が、リプロダクト商品には再現できない独特の存在感を生み出しています。
McVitie's(マクビティ)1830年にロバート・マクビティ (Robert McVitie) がスコットランドのエディンバラで、パンの製造販売所として開業しました。1892年に世界初の全粒粉ビスケット、ダイジェスティヴ・ビスケットを開発し、
1925年に開発された片面にチョコレートを塗布したビスケットは、イギリスで1秒間に52枚が消費されるほど英国民にとって馴染み深いブランドです。
缶の内部はこんな感じ。
イギリスの画家、ウィリアム・ハミルトン(1751年–1801年)による絵画がデザインされたパッケージです。深みのあるエメラルドグリーンに、ゴールドの縁取り。農村で鶏に餌を与える牧歌的な風景が描かれています。
スレや細かい傷などはありますが、角の潰れや目立った凹みはなく、発色も良好です。
McVitie&Price EDINBURGH1900年前期からはエディンバラ以外にも様々な工場を展開させ、1948年にユナイテッドビスケッツグループとなっているため、
McVitie&Price EDINBURGH 表記のあるこちらのパッケージは、
1800年後半〜1900年初頭にかけてのものと推測されます。
チョコレートダイジェスティブは、イギリス人のdunk して(紅茶に浸して)食べたいビスケットのナンバー1に選ばれています。右側の赤いパッケージが現在販売されているマクビティです。パッケージサイズがほぼ変わっていないのが面白いですね。
蓋が一部外れやすくなっていますが、使用は可能です。