
純銀
(スターリングシルバー)
イギリスの純銀の歴史は、非常に長いものであり、中世から現代に至るまでさまざまな形で発展してきました。
中世には、イギリスはヨーロッパでも最大の銀産出国であり、純銀は主にコインや貴族の宝飾品などに使用されました。17世紀には、イギリスはヨーロッパでも最も重要な銀貨発行国の1つであり、スペインの銀貨に代わって「スターリング」と呼ばれるイギリスの銀貨が世界的に通用するようになりました。
主に宝飾品や食器などに純銀が使用され、 イギリスの銀製品は高い品質とデザイン性で知られており、世界中で高い評価を得ています。
銀食器としての発展
またイギリスの銀食器の歴史は、純銀の歴史と密接に関連しています。中世には、銀の需要が高まるとともに、銀食器が裕福な家庭で人気を博しました。16世紀には、イングランドでは大量生産されるようになり、最初の銀製の食器が登場しました。
17世紀には、イングランドは銀食器の製造でヨーロッパでリードするようになり、最高品質の銀食器を製造する技術を習得しました。銀食器は、当時の裕福な家庭で重要な役割を果たし、貴族や上流階級の家庭で広く使われました。
18世紀には、技術の進歩により、より複雑で美しい銀食器が製造されるようになりました。イギリスの有名な銀食器メーカーであるポール・スターリングやハンティングドン&ホイットリーなどが設立され、イギリスの銀食器は高い品質とデザイン性で世界的に有名になりました。
19世紀には、工業革命により銀食器の製造が自動化され、製造コストが低下しました。これにより、銀食器はより広く一般家庭に普及するようになりました。
20世紀には、イギリスの銀食器製造業は競合相手の出現や需要の変化により打撃を受け、一部のメーカーは経営難に陥りました。しかし、イギリスの銀食器の伝統と品質は今でも高く評価されており、多くの人々が銀食器を愛用しています。イギリス純銀製品(スターリングシルバー)の特徴
イギリスのスターリングシルバーは、最低でも92.5%の純度を持つ銀合金で、残りの7.5%は通常、銅で構成されています。
これにより、スターリングシルバーは非常に硬く、耐久性があります。また、輝きがあり、美しい光沢を持ち、装飾品やテーブルウェア、食器、ジュエリーなどの製品に広く使用されています。
イギリスでは、スターリングシルバーには「925」という刻印が必要であることが法律で定められています。また、イギリスのスターリングシルバーは、伝統的なデザインや技法が重視されており、イギリスの銀細工の歴史や文化的背景を反映しています。
アンティーク銀食器メーカーで探す
ティーポットから読み取る手がかり
MALTOでは、19~20世紀にかけての様々時代のアンティークシルバーウェアをご用意しています。アンティークの年代や時代背景を読み解くために、ホールマークの他に、施されている装飾様式を..続きを読む→
アンティークシルバーのホールマークについて
シルバーウェアにはイギリス上流階級の貴族が使用していたスターリングシルバー (銀925:銅75の割合で銀を92.5%含む合金)から庶民の中でも流通していたシルバープレート(銅製品に銀メッキを施したもの)まで様々..続きを読む→

そのままにしておくと黒くなっていく銀器
美しい銀器も使わないでいると硫化を起こし黒ずみます。お気に入りのアンティークならなおさら、
いつまでも大事に寄り添っていたいもの。使うたびにもっと愛着がわくようなお手入れ方法、磨き方をご紹介..続きを読む→
03.MALTOのアンティークの安さの理由
MALTOでは、イギリス、フランスを中心としたヨーロッパから、アンティークの小物や道具を 直接買い付け、販売しています。中間業者を挟まずに現地のマーケットから自社による直輸入をすることで、中間コストを抑えたお求め安い価格帯を実現しました。
また、実店舗は東京 高円寺に構えながらもアンティーク商品の管理は埼玉県の倉庫で行っておりますので、実店舗を含め1000点以上のアンティーク商品をご用意しております。