アンティークケーキスタンド
ティータイムやパーティー、食卓の華やかさがぐっと上がるケーキスタンドやコンポート。普通のプレートに比べ高さがあるのが特徴です。
ケーキスタンドの歴史はアフタヌーンティーの歴史でもあります。テーブルの上を美しく演出するためにプレートにも高低差をつけたのが始まりなんだそうです。
テーブルを舞台に見立て、休息とともにシーンの美しさも追及したイギリス人たちはよっぽどティータイムを大切にしていたのでしょうね。
【プレスガラス】
MALTOで取り扱うガラスのコンポートやケーキトレイの多くはプレスガラス製法です。魅惑的な色、ややずっしりとした重みがありながら手頃な価格に抑えられたガラスは、クリスタルのカット装飾に似ていますが、機械で大量生産されたものです。手作業ではコストや技術がいるものでも、手軽にその装飾性を楽しむことが出来ます。
カット装飾の歴史
カット装飾は長年に渡り最も評価されてきた技法のひとつでした。とりわけ19世紀初頭や19世紀末には、大変な人気となりバカラのようなクリスタルメーカーでは、装飾をふんだんに使用した施した重厚なカットグラスがつくられていました。
やがて鋳造プレスガラスの技法が発明され、そっくりなイミテーションが安価で製作できるようになりました。
このガラスは溶解したガラス種とあらかじめ精密に装飾された凹のある型の中に流し込み、凸型の型を強く押し付けて制作します。型からはずされた製品は、内側は滑らかで外側にはカット装飾が出来上がるのです。
この技法によりボウルや皿、花瓶、クープ、果物用のうつわ、コンポート鉢、ジャム瓶、キャンドルスタンドなど様々なガラス製品が生産されました。
これらの表面には星、ダイヤモンド、格子縞などまるでハンドメイドのようなカットが施されています。また、コバルトブルー、グリーン、アンバー、トルコブルーなどの美しい色がつけられたものもあります。